オンラインカジノの歴史とランドカジノとの対立

まず、オンラインカジノの始まり1994年からと言われています。
94年にカリブ海にあるイギリス連邦加盟国の「アンティグア・バーブーダ」で世界初のオンラインカジノの運営ライセンス発行を認める法律ができました。
その歴史から、現在もアンティグア・バーブーダではオンラインカジノの本拠地が集中しています。

※他のサイトでは「アンティグア・パーブーダ」と表記されている場合がありますが、当サイトでは「アンティグア・バーブーダ」と表記します。
呼び名については外務省のHPより「アンティグア・バーブーダ」と表記されているのを確認しています。
外務省HP,アンティグア・バーブーダ(Antigua and Barbuda)基礎データ:https://www.mofa.go.jp/mofaj/area/antigua/data.html

アメリカとオンラインカジノの歴史

アメリカとオンラインカジノの歴史と題しましたが、実際はアメリカとアンティグア・バーブーダのオンラインカジノ闘争という話です。
まずオンラインカジノはアンティグア・バーブーダ発祥と前述しました。

そのためか、米国でオンラインカジノを規制する動きが起きたときに、
他国の運営するオンラインギャンブルを制限するという政策がGATS(貿易に関する一般協定)の国際条約に違反しているとしてWHOに提訴しています。

ざっくりとした流れですが

2004年 WHOが米国に是正勧告
2005年 米国が控訴
2006年 米国がWHOの是正勧告を無視。オンラインギャンブル禁止法案を可決
2007年 WHOが米国の控訴棄却。アンティグア・バーブーダの勝訴確定
2007年 それでも米国は変わらず無視するため、アンティグア・バーブーダは米国に損害補填のため34億ドルの支払いを要求
その要求も認めないため、アンティグア・バーブーダはWHOに米国の知的財産権を無視して米国所有の著作権・特許権を使用できるようにWHOに要求
2007年 WHOがアンティグア・バーブーダに与えた損害補償として米国からアンティグア・バーブーダへ
毎年2100万ドルまでの著作権・特許権の使用を認めるように勧告し、ここで米国がこの勧告を受け入れ
という流れでアンティグア・バーブーダと米国のオンラインギャンブル闘争がありました。
アメリカは州ごとに法律が異なるので、米国在中の方は住んでいる州でオンラインギャンブルが違法にならないか注意が必要です。

世界初のオンラインカジノは?

世界初のオンラインカジノは「インターカジノ」というカジノです。

インターカジノは1996年に設立。
2007年にマルタ共和国の運営ライセンスを取得しています。

そのため、サイトによってはオンラインカジノの歴史は1996年からと言っているところもあるようです。

モバイル化の発達

オンラインカジノが生まれてからしばらくの間は、オンラインカジノをプレイするにはパソコンを使うしかありませんでした。
しかし、2010年頃にオンラインカジノの運営会社がスマートフォン、タブレットなどでも遊べるサービスを提供しはじめました。
それから今までにいたるまでにモバイル化が進み、今ではiphoneのAPP STORE やAndroidのGoogle Play Store でオンラインカジノのアプリを提供する会社も増えてきています。
また、アプリの提供がない運営会社でも、スマホブラウザからプレイすることはできます。
そのため、今はほとんどのオンラインカジノがスマートフォンからプレイすることができるようになっています。

以上のようにオンラインカジノ業界は急速に発達、普及して今に至ります。
過去のアメリカでの扱いを見るように、すでにランドカジノで収益を上げている国との利益対立からオンラインカジノを認めない国もあります。

アメリカは現在ではオンラインカジノで遊ぶのは合法になっているようですが、ハワイやユタ州など一部の州では違法なところもあります。
日本でも違法ではありませんが、グレーゾーンだというのが正直なところです。

グレーゾーンとはいえ、パチンコやパチスロのようにグレーゾーンのままずっと営業されている前例がありますし、
実際にオンラインカジノを規制する法律も存在しませんので、安心して遊んでいただければと思います。